絵本を読んでいたはずなのに、残っていたのは成長の記録でした。

受け継がれていく、一冊の絵本。
林明子さんの訃報に接し、追悼の気持ちを込めて、我が家にとって特別な二冊の絵本を紹介したいと思います。
「おつきさまこんばんは」と「はじめてのおつかい」。どちらも、娘が生まれてからずっと、我が家の夜を支えてくれた本です。

🌙 おつきさまこんばんは

作・絵:林明子/福音館書店

この本は、娘が生まれたときに義母がくれた一冊です。義母は図書館で働いていて、絵本をよく知っている人でした。
まだ目もよく見えず、言葉も話せなかった頃から、寝る前に私や妻が読み聞かせていた本です。ページをめくるたびに現れる大きな月の顔を、娘はじっと見つめていました。

🥛 はじめてのおつかい

作:筒井頼子/絵:林明子/福音館書店

娘が成長して、次に自分から手に取るようになったのがこの本でした。1人で牛乳を買いにお使いに行く、5歳のみいちゃんの物語。ドキドキしながら一歩ずつ歩くみいちゃんの姿は、読んでいる親の方も、思わず心の中で応援したくなります。

📼 見つけた、あの音声

娘はこの本がお気に入りで、寝る前によく自分で選んできました。何度も読んであげているうちに、娘はまだ文字をしっかり覚えていない頃から、内容をすっかり覚えてしまい、絵本を開きながら”読んで”聞かせてくれるようになりました。
先日、その頃の音声データを見つけました。たどたどしくも一生懸命な声を聞きながら、この本がまた新しい命に引き継がれていったんだな、と感じました。

まとめ

一冊の絵本が、義母から私たち夫婦へ、そして娘へと渡っていく。林明子さんが描いた世界は、こうして静かに、いくつもの家庭の夜をあたためてきたんだと思います。改めて、素晴らしい作品をありがとうございました。

おつきさまこんばんは(楽天市場) / はじめてのおつかい(楽天市場)

コメント

タイトルとURLをコピーしました